モデリング(観察学習)と恋愛
Modeling (Observational Learning)
他者の行動とその結果を観察することで、直接経験なしに新しい行動パターンを学習するプロセス
4コマまんがで理解する「モデリング(観察学習)」

定義
他者(モデル)の行動とその結果を観察することにより、直接的な強化なしに新たな行動パターン・態度・感情反応を学習する社会的学習の過程。
メカニズム
代表的な実験
ボボ人形実験
Journal of Abnormal and Social Psychology, 63(3), 575-582
代理強化と代理罰の実験
Journal of Personality and Social Psychology, 1(6), 589-595
エビデンスの強さ
Bandura (1961) のボボ人形実験では、攻撃的モデル観察群は統制群に比べ約2倍の攻撃行動を示した。Bandura (1965) の代理強化実験では、報酬インセンティブ付与後に全群の行動が同水準に収束し、学習と遂行の区別が明確になった。観察学習の効果は行動領域を問わず広く再現されている。
恋愛での活用パターン
恋愛パターンの振り返り
「自分が無意識に親の関係パターンを再現していないか」を定期的に自己点検する
健全なロールモデルの選択
尊敬できるカップル(友人・先輩等)の関わり方を観察し、良い部分を自分の関係に取り入れる
パートナーへの行動変容の促進
相手に「ああしろこうしろ」と言うより、自分が望む行動を自ら実践して見せる
やりがちな間違い
メディアの理想化された恋愛を基準にする
映画やドラマの恋愛パターンを現実の関係に当てはめ「こうあるべき」と期待する
SNSのカップルと比較する
他のカップルのSNS投稿を見て「うちはダメだ」と自己評価を下げる
ネガティブなパターンの無自覚な再現
親のケンカのパターン(無視、怒鳴る等)を無意識にパートナーに繰り返す
適用の限界
モデルと観察者の類似性が低い場合(年齢・性別・文化が大きく異なる)、モデリング効果は弱まる。観察者の認知発達レベルが低い場合(幼児等)は複雑な行動の学習が困難。また、既に強く確立された行動パターンは新しいモデルの影響を受けにくい。さらに、直接経験が十分にある領域では観察学習の相対的影響は小さくなる。
参考文献 (2件)
- Bandura, A. (1977). Social Learning Theory.
- Bandura, A., Ross, D., & Ross, S.A. (1961). Transmission of aggression through imitation of aggressive models. Journal of Abnormal and Social Psychology.
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